サヨナラ乳腺炎 | 痛い授乳中の白斑としこりの治し方

授乳中の痛い白斑としこりを治す方法をお伝えします。乳腺炎になる原因にはさまざまありますが、白斑としこりができる詳しい原因や予防方法、食事の仕方やマッサージ方法など、いろんな角度から白斑としこりを取り除きましょう。そして、楽しい快適な授乳ライフを送りましょう!

要注意!乳腺炎で食べてはいけない?10選!みんな気になる食べ物

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母乳育児を頑張りたいと思っていてもかかってしまう乳腺炎。乳腺炎になったとき、どんな食べ物を食べてはいけないの?乳腺炎にならないために、どんな食べ物を避けるべきなんだろう?調査の結果、みんなが気になっている食べ物を10選まとめてみました。

 

実は食べ物が与える母乳への影響は少ない

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知ってますか?そもそも、お母さんが食べたものがどれだけ母乳に影響するのか。一般的に、お母さんが食べた食品成分の0.06~1.5%程度が母乳に移行するといわれています。0.06%って、本当にごくごくわずかな数値ですよね。お母さんの食事が母乳に与える影響は、非常に小さいことをまず知っておいていただきたいのです。

 

母乳と食べ物の医学的見解

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母乳と食べ物について、本当にいろいろな見解があります。それを医学的にみるとどうなのか?母乳が出る仕組みは、プロラクチンとオキシトシンという2つのホルモンの働きによって、乳房に血液が流れこみ、母乳が作られ、乳頭から出ていきます。母乳の主な原料は血液なので、血液を高める食事が母乳を作ることにつながります。

でも、食事と母乳の質や量との関係性については、まだ調査報告が十分にされておらず、はっきりとした根拠がありません。つまり、食べ物と乳腺炎に因果関係が証明されていません。

一方で、母乳外来や医師監修による書籍でも、母乳の分泌に関して食事の指導がおこなわれることもあります。

たくさんのお母さんの経験則としては、食事と母乳の質や量に関係があるのではないかと考えられているのが現状。関係性ははっきりしていませんが、高塩分・高脂肪の食べ物は母乳の分泌に関係がある可能性が示唆されているため、控えておく方がよさそうです。

 

食べてはいけない?食べ物リスト10選

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それでは、食べ物と母乳、食べ物と乳腺炎の関係について知っていただいたうえで、乳腺炎のときに食べてはいけないの?とみなさんが疑問に思っている食べ物を10選ピックアップしていきます。

 

1.食べてはいけない?【カレー】

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カレーに使われるニンニクやカレー粉は母乳への移行率が高い傾向があり、カレー粉には唐辛子やウコンなど様々なスパイスが含まれています。よって、母乳の風味が全く変わらないとは言い切れません。

そして心配なのが、カレーのルウに含まれる塩分や油脂の多さです。塩分は血液に直接吸収されますし、油脂はグルコースに分解されて血液に混じり血液の成分構成を変えてしまうので、血液から作られる母乳に少なくとも影響する可能性を否定できません。

 

2.食べてはいけない?【餅(もち米)】

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母乳の出が良くなる、母乳に良くない、それぞれのウワサを持つお餅。授乳中のお母さんにとって、お餅は敵か味方が悩むところかもしれません。

母乳の出が良くなると言われるのは、お餅に含まれる栄養価の高さに理由があります。たとえば、白米100g(お茶碗1杯)が168kcalなのに対し、お餅100g(2個程度)が 235kcal。同じ量を食べても、お餅の方がエネルギー量が多いんですね。

母乳をつくるにはエネルギーが必要です。お餅を食べれば母乳がつくられやすくなるというのは納得できます。

しかし、母乳が出やすくなるということは、母乳の分泌が多いお母さんにとっては母乳過多となり、母乳が詰まりやすくなります。つまり、乳腺炎になりやすい。乳腺炎になる最たる原因は、“母乳がつくり出される量>母乳が排出される量”のアンバランスです。

また、お餅は腹持ちがいいことからわかるように、お餅を食べると血糖値の高い状態が長時間キープされます。そうなれば血液は粘っこく、おっぱいで詰まりやすくなる可能性も否定できません。

 

3.食べてはいけない?【もち麦】

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最近、腸内環境を整える機能的な食材としてもち麦が話題ですよね。健康や食生活に興味のある方々を中心に人気が上昇中。では、このもち麦、乳腺炎や母乳に悪いのでしょうか?

もち麦は大麦の一種で、注目されている理由は“大麦β-グルカン”という食物繊維を豊富に含んでいるから。大麦β-グルカンは水に溶けやすい特性をもつ水溶性食物繊維で、糖質の吸収を抑えます。

体調を崩すと乳腺炎になりやすいですよね。もち麦はもちもちプチプチした食感と香り高い味わいが特徴。授乳中のお母さんにとってもち麦は、健康増進と食事の楽しみにつながるかもしれませんね。

 

4.食べてはいけない?【刺身】

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授乳中にあまり食べてはいけないと言われるお刺身。母乳が不味くなるかどうかは定かではありませんが、授乳中に避けたいとされる理由は2つあります。

1つめの理由は体を冷やすから。生野菜を食べると身体が冷えるのはよく知られていると思いますが、実は生魚も身体を冷やす食品の一つです。体が冷えると母乳の出が悪くなるだけでなく、しこりや詰まりの原因になります。体の冷えが乳腺炎を招くということですね。

2つ目の理由は、食中毒のリスクがあるから。お寿司や刺身に関わらず、生ものは食中毒を起こしやすいですよね。嘔吐や下痢で脱水症状になったり高熱が出ることもありますので、体調不良から乳腺炎を起こす可能性も大きくなります。

 

5.食べてはいけない?【さつまいも・干し芋】

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 根菜類に分類されるさつまいも。根菜類は体を温めて、母乳の出を良くします。よって、乳腺炎のときにさつまいもを食べると、詰まりやしこりをさらに起こしかねませんので、乳腺炎のときにさつまいもはおすすめできません。

でも、さつまいも1本(約200g)で1食分に必要なビタミンE、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸、ビタミンC、カリウム、銅、モリブデンが摂れてしまうほどさつまいもは栄養価の高い食べ物。普段の授乳中ならオススメしたいですね。

 

6.食べてはいけない?【とうもろこし】

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母乳に和食が良いといわれますが、乳腺炎にトウモロコシってどうなんでしょう?とうもろこしは、五大栄養素で言うところの“炭水化物”。つまりご飯やパンなどと同じエネルギー源です。
よって、とうもろこしを食べると母乳がどんどんつくられることになるので、乳腺炎のときには控える方がよさそうです。

 

7.食べてはいけない?【乳製品】

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乳製品とは、動物、特に牛の乳を加工して製造された製品をいいます。液状の製品には牛乳やクリーム、練乳など、固形の製品にはチーズやバター、アイスクリーム、粉乳などに大きく分類されます。

乳製品と母乳の質・量との関係も医学的にまだ明らかになっていませんが、糖分や塩分、脂肪分が多いものは食べすぎに注意しましょう。

乳製品の中でも、生クリームやバター、チーズは特に脂肪分が多い食品です。市販の洋菓子や洋食などにたくさん使われていることもあるので、乳腺炎のときは特に注意したいですね。普段の授乳中であれば、無糖のヨーグルトがオススメですよ。

 

8.食べてはいけない?【はちみつ】

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1歳未満の赤ちゃんに絶対に与えてはいけないハチミツ。さて、母乳育児をしているお母さんは食べてもいいのでしょうか?

実は、はちみつは乳腺炎のときであってもオススメの食材なんですよ。はちみつに含まれる糖分は消化されやすく、速やかにエネルギーに変換される疲労回復効果の高い食品です。また、はちみつには強い殺菌効果があるので、風邪をひきやすい授乳中のお母さんの強い味方です。

 

9.食べてはいけない?【フルーツ(ミカン・メロン・モモ・リンゴなど)】

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果物は、乳腺炎のときに大量に食べない限りは気にしなくてよいでしょう。ただ、糖分が多いことと、体を冷やすことには気をつけたいですね。

おっぱいにしこりができたり、詰まったりする原因の一つに、体の冷えや血行不良がありますよね。母乳は血液から作られているため、血液の循環が悪くなると乳腺炎になりやすくなってしまいます。

フルーツは基本的に体を冷やします。パイナップルやマンゴーなど、暑いところで採れる果物は特に体を冷やします。

ですが、ミカンやメロン、モモ、リンゴなど、食後や間食に軽く食べる程度であればまったく問題ありません。

 

10.食べてはいけない?【落花生】

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落花生は脂質を多く含みエネルギー量が高いので、乳腺炎のときに大量に食べることはおすすめしません。

乳腺炎とは少し離れますが、母乳とアレルギーについて、アメリカで気になる事例がありました。アメリカの小児学会では、「ピーナッツを妊娠中や授乳中にお母さんが食べるとピーナッツアレルギーが増えるから避けましょう」という見解を2000年に出していたそうなんです。

しかし、妊婦さんや授乳婦さんたちがそれに気をつけても、ピーナッツアレルギーは減るどころか増える一方。このため、妊娠中に制限をさせるだけの証拠がないとして、2008年には撤回しています。

逆に、ピーナッツを妊娠中にピーナッツを含むナッツ類を沢山食べたお母さんから産まれた子どもは、ピーナッツアレルギーになりにくいという報告さえあったりするそう。予防的に妊娠中や授乳中に食事制限をすることで赤ちゃんの食事アレルギーを防げるわけではないということですね。このように、妊娠中、授乳中の母親の食事が、赤ちゃんの食事アレルギーを引き起こすという医学的根拠は現在のところありません。

 

他にもあった!みんなが気にしている食べ物

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上に挙げた食べ物10選の他にも、蒸しパンやホットケーキ、もつ鍋、焼きそば、ラーメン、レバー、冷麺、れんこん、わらび餅などの和菓子等、みなさんが気にしている食べ物はたくさんありました。私もいろいろと気にしてました。

 

食べ物じゃない?乳腺炎になったとき

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『焼肉を食べたから乳腺炎になった』『ケーキを食べてしまったから乳腺炎になった』こんなブログを見かけることがあります。当ブログ運営者が授乳中も、焼肉を食べた翌日に乳腺炎になったことがありました。でも、これって本当に食べ物だけが乳腺炎の原因だったのでしょうか?

私が乳腺炎になったり、おっぱいにしこりができ痛い思いをしたときは、今振り返ってみると2つの大きな原因がありました。それは、“下着の締め付け”と“疲れ”でした。ここを取り除けば、きっとおっぱいが詰まることもなかったのかもしれません。

 

乳腺炎と食事と赤ちゃんと

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母乳育児をしていると、赤ちゃんに美味しい母乳をあげたいと思うのが親心。私もまさにそんな気持ちでした。赤ちゃんに美味しい母乳をあげるため、食事に関して神経質になっていた方だと思います。

でも、ただでさえつらい産後。出産という大きなダメージをカラダに受けているのに、ゆっくり休みたくても、まともに眠ることさえできません。そんなときに追い討ちをかけるように痛くてつらい乳腺炎になってしまうんですよね。

そこで、授乳中の食事で悩まないでほしいのです。食事制限でストレスがたまってしまっては、元も子もありません。それこそ、ストレスが母乳に影響してしまいそうですよよね。

お母さんが楽しくご機嫌で食事ができると、赤ちゃんも気分よく母乳が飲めるでしょう。乳腺炎は、食事内容が原因で起こるものではありません。気楽に食事と母乳育児を楽しみましょう。